ホームページ制作

あなたの会社も?「情報が古い」中小企業ホームページの3つの落とし穴

あなたの会社のホームページ、最後にいつ更新しましたか?

「そういえば、もう長いことそのままになっているな…」

もし、あなたがそう感じているとしたら、それは少しもったいない状況かもしれません。

ホームページは、お客様があなたの会社をインターネットで見つける最初の場所であり、会社の「顔」とも言える大切な役割を担っています。名刺代わりになるだけでなく、会社のことを知ってもらい、信頼してもらい、最終的にはお仕事につながる可能性を秘めています。

しかし、多くのBtoB中小企業の方々から、「何をホームページに載せたらいいか分からない」「一度作ったきり、情報が古くなってしまっている」「見た目はキレイなのに、なぜか問い合わせが来ない」といったお悩みを耳にします。

その原因の一つに、「ホームページの情報が古いままで放置されている」という問題があります。

情報が古いホームページをそのままにしておくと、お客様からの信頼を失ったり、ビジネスのチャンスを逃したりと、様々なデメリットが発生する可能性があります。

この記事では、ホームページの「放置サイト」が招く3つのデメリットについて、分かりやすく解説していきます。もしあなたの会社のホームページが「情報が古いかも…」と感じているなら、ぜひ最後までお読みください。

情報が古いホームページは信頼を失う?

お客様はホームページで会社を判断する

今、お客様が何か困りごとを抱えたり、新しい取引先を探したりするとき、まずはインターネットで情報収集をします。そのとき、真っ先にアクセスするのが、あなたの会社のホームページです。

お客様は、ホームページに載っている情報を見て、「この会社はどんな会社かな?」「どんな仕事をしているんだろう?」「信用できる会社かな?」と判断します。ホームページは、お客様にとって、あなたの会社を知るための最初の、そして大切な入口なのです。

なぜ「情報が古い」と感じるのか?

では、お客様はどのような時に「情報が古いな」と感じるのでしょうか?

  • 「お知らせ」や「ニュースリリース」の最後の日付が、何年も前で止まっている。
  • サービス内容のページに、今は行っていないサービスが載っている。
  • 会社の住所や電話番号、代表者名などの基本情報が変わっているのに、修正されていない。
  • 導入事例やお客様の声が、何年も前のものばかり。
  • 社員ブログや採用情報が、以前のまま更新されていない。

このように、お客様はホームページの様々な情報から、その会社が「今、どのように活動しているか」を感じ取ります。

情報が古いことで生まれるお客様の不安

もし、お客様が訪れたホームページの情報が古かったら、どう感じるでしょうか?

まるで時間が止まってしまったかのようなホームページを見ると、お客様は無意識のうちに、こんな不安や疑問を感じてしまうことがあります。

  • 「この会社、今もちゃんと活動しているのかな?」
  • 「掲載されている情報は、本当に最新で正しいのかな?」
  • 「何か質問やお願いをしても、すぐに対応してもらえるのかな?」
  • 「経営状況は大丈夫なんだろうか…」

見た目がどんなに立派でも、載っている情報が古ければ、お客様は「この会社はあまり活気がないのかもしれない」「お客様のことより、自分たちの都合を優先しているのかな」と感じてしまい、信頼を得るどころか、かえって不安を与えてしまう可能性があります。

デメリット1:検索エンジンからの評価が下がる可能性

検索エンジンは「新しい情報」が好き

あなたが何か調べ物をするとき、GoogleやYahoo!などの「検索エンジン」を使いますよね。お客様も同じように、検索エンジンを使って会社のホームページを探しています。

例えば、「〇〇市 板金塗装」「△△サービス 見積もり」のように、探したい情報に関する言葉(キーワード)を検索窓に入れて検索します。

検索エンジンは、インターネット上のたくさんのホームページの中から、「この人が探している情報に一番近くて、役に立ちそうなのはどれかな?」と考えて、検索結果に表示する順番(検索順位)を決めています。

このとき、検索エンジンがホームページを評価する大切なポイントの一つに、「掲載されている情報が新しくて、お客様にとって役に立つか?」という点があります。

想像してみてください。検索エンジンは、常に最新の、そして最も関連性の高い情報をユーザーに届けたいと考えています。ですから、何年も前に作られたきりで情報が更新されていないホームページよりも、定期的に新しい情報が追加されたり、古い情報が見直されたりしているホームページの方が、「このホームページは活きている情報源だな、ユーザーの役に立ちそうだぞ」と高く評価する傾向があるのです。

評価が下がるとどうなる?(検索順位への影響)

もしあなたの会社のホームページの情報が古いまま止まっていると、検索エンジンからの「このホームページはあまり活動していないのかな」「情報の鮮度が低いな」という評価につながり、結果として検索エンジンからの評価が下がってしまう可能性があります。

検索エンジンからの評価が下がるとどうなるかというと、お客様があなたの会社やサービスに関連するキーワードで検索したときに、あなたの会社のホームページが検索結果のずっと後ろの方に表示されてしまう可能性が高くなります。

検索結果の上位に表示されるホームページほど、お客様に見てもらいやすくなります。逆に、何ページもめくらないと見つけられないような後ろの方に表示されてしまうと、お客様との大切な出会いを逃してしまうことになります。

定期的な更新で評価アップを目指す

ホームページを定期的、例えば月に一度でも良いので情報を更新することは、検索エンジンに対して「このホームページはきちんと活動していますよ!」「新しい情報がありますよ!」とアピールすることになります。

その結果、検索エンジンからの評価が上がり、お客様が検索した際に見つけてもらいやすくなることにつながります。これは、新しいお客様との接点を増やすための、地道ながらも非常に効果的な活動と言えるでしょう。

デメリット2:お客様に「やる気のない会社」という印象を与える

更新されないサイトの「放置感」がお客様に伝わる

お客様があなたの会社のホームページを訪れたとき、そこに最新の情報がなく、何年も前のお知らせが一番上に表示されていたり、季節外れのキャンペーン情報がそのままになっていたりすると、「このホームページはあまり手入れされていないな」という印象を受けます。

これが、ホームページの「放置感」として、お客様に伝わってしまうのです。まるで、お店の前に積まれたままの古い新聞や、手入れされていない庭のようなものです。

お客様はどう感じる?(「この会社、大丈夫かな?」「本当にちゃんと営業してるの?」)

このような放置されたホームページを見て、お客様は会社の活動状況や信頼性について、不安を感じてしまうことがあります。

  • 「この会社、本当に今もちゃんと営業しているのかな?」:情報が古すぎると、お客様は会社がすでに活動を停止しているのではないかと勘違いするかもしれません。
  • 「変化に対応できていない会社なのかな?」:市場や技術は常に変化しています。情報が古いままでは、最新の動向についていけていない会社だと見られる可能性があります。
  • 「お客様への関心が薄いのかな?」:お客様にとって役立つ情報を積極的に発信していない姿勢は、「お客様への関心が低い会社だ」という印象を与えかねません。
  • 「管理体制がずさんなのでは?」:ホームページのような大切な情報資産の管理が行き届いていない様子を見て、会社の管理体制全体に疑問を持つお客様もいるかもしれません。

特に、BtoBでお客様が取引先を選ぶ際には、会社の安定性や信頼性が非常に重要視されます。ホームページの「放置感」からくるネガティブな印象は、せっかくの信頼を損ない、取引をためらわせてしまう原因となり得ます。

信頼を得るためにはホームページの「活気」も大切

お客様に「この会社となら安心して取引できそうだ」と感じてもらうためには、ホームページを通じて会社の「活気」や「真剣さ」を伝えることが大切です。

定期的な情報更新は、「私たちは常に活動しています」「お客様に役立つ情報を届けたいと思っています」「会社全体でお客様と向き合っています」というメッセージになります。

ホームページに新しい情報が載っているのを見るたびに、お客様は「この会社は元気だな」「ちゃんと情報発信しているな」と感じ、それが信頼感へとつながっていくのです。

デメリット3:最新情報が伝わらず機会損失に

伝えたい大切な情報、お客様に届いていますか?(新商品、サービス変更、セミナー、実績など)

あなたの会社では、お客様にぜひ知ってほしい大切な情報がたくさんあるはずです。

例えば、

  • 新しく開発した画期的な商品やサービス
  • 既存サービスの料金や仕様の変更
  • 開催予定のセミナーや展示会情報
  • メディア掲載や受賞のお知らせ
  • 「こんなお客様の課題を解決しました!」という具体的な導入事例や実績
  • 採用に関する情報

これらの情報は、お客様があなたの会社を選んだり、問い合わせをしたりするための大切なきっかけになります。お客様も、あなたの会社に興味を持った際に、「何か新しい動きはないかな?」「自分たちの課題を解決してくれる実績はあるかな?」と、ホームページでこれらの情報を探しているはずです。

最新情報がないことで逃してしまうビジネスチャンス

しかし、もしホームページの情報が古く、これらの最新情報が載っていなかったらどうなるでしょうか?

せっかくの新しい商品やサービスも、その存在をお客様に知ってもらえません。お客様が求めている解決策が、あなたの会社の新しいサービスで提供できるとしても、その情報がホームページに載っていなければ、お客様はそれに気づくことすらできません。

結果として、お客様はあなたの会社ではなく、情報がきちんと整理されて載っている他の会社のホームページに行ってしまい、問い合わせや引き合いの機会を逃してしまうことになります。これが「機会損失」です。

  • 新しいサービスを導入したいお客様が、あなたの会社のホームページに最新情報がないために、他の競合他社に問い合わせてしまう。
  • あなたの会社のセミナーに参加したいと思っていたお客様が、開催情報が見つけられずに諦めてしまう。
  • 「こんな課題を解決してほしい」と考えているお客様が、あなたの会社のホームページに該当する実績が載っていないため、相談する候補から外してしまう。

このように、最新の情報をお客様に届けられないことは、直接的にビジネスのチャンスを逃すことにつながるのです。

ホームページの更新が、実は売上につながることも

ホームページは、24時間365日休まず働く、優秀な営業マンのようなものです。常に最新の、お客様にとって役立つ情報を載せておくことで、お客様の疑問や悩みを解決し、「もっと詳しく知りたいな」「一度相談してみようかな」という行動を促すことができます。

セミナー情報を見て参加申し込みがあったり、導入事例を見て問い合わせがきたりと、ホームページの更新が、お客様からのアクションを増やし、結果として売上につながることは決して珍しくありません。

情報更新は、単なる「作業」ではなく、あなたの会社の売上を増やすための大切な「投資」と捉えることができるのです。

おわりに:定期的な情報更新は最低限の「おもてなし」

ここまで、ホームページの情報が古いまま放置されている場合に起こりうる3つのデメリットについてお話してきました。

  • お客様に見つけてもらいにくくなる可能性がある(検索エンジンからの評価)。
  • お客様に不安や不信感を与えてしまう(会社の印象)。
  • ビジネスのチャンスを逃してしまう(機会損失)。

ホームページは、あなたの会社の「顔」であり、お客様が最初に訪れることの多い「窓口」です。その窓口が、埃をかぶっていたり、古い情報しか載っていなかったりしたら、せっかく来てくれたお客様はがっかりしてしまいます。

お客様は、ホームページを通じてあなたの会社を知り、信頼できるかどうかを判断します。お客様が知りたい情報を、分かりやすく、そして常に新しい状態で提供すること。これは、お客様に対する「おもてなし」の気持ちとして、非常に大切なことです。

「ホームページの更新、何から始めたらいいか分からない…」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。

でも、難しく考える必要はありません。まずは、できることから少しずつ始めてみませんか?

例えば、

  • 最新のお知らせを一つ載せてみる: 今日や最近の会社の活動について、短い文章でも良いので書いてみましょう。
  • 提供サービス内容を確認する: 今提供しているサービスとホームページの記載に間違いがないかチェックし、必要なら修正しましょう。
  • 基本情報に間違いがないか確認する: 会社の住所、電話番号、メールアドレスなどが最新か確認しましょう。
  • 簡単なブログを書いてみる: 日々の業務で感じたことや、お客様からよく聞かれる質問への回答など、専門知識を分かりやすく解説してみるのも良いでしょう。

ホームページを定期的にお手入れして、いつでもお客様を気持ちよくお迎えできる状態にしておくこと。これは、お客様からの信頼を得て、新しいビジネスにつなげていくために、今や最低限必要なお客様への「おもてなし」と言えるでしょう。

今日から、あなたの会社のホームページを、お客様への最高のおもてなしの場にしていきましょう。

執筆・監修者

コラム一覧に戻る